健康ひとくちメモ

肥満

肥満とは!?

人間の体は、水分、糖質、たんぱく質、脂肪、ミネラルなどで構成されていますが、体重が増えたり減ったりするのは主に脂肪の量の変化によるもの。従って、脂肪が増えて体全体に占める脂肪の割合(体脂肪)が高くなり過ぎた状態が「肥満」です。外見上、太った状態を指すのではありません。
肥満には、内臓脂肪の多い「内臓脂肪型肥満」と皮下脂肪の多い「皮下脂肪型肥満」がありますが、特に注意が必要なのが「内臓脂肪型肥満」で、お腹の周囲が太ってきたら要注意です。内臓の周りに蓄積される脂肪は、皮下脂肪より糖や脂肪の代謝に異常を起こしやすく、生活習慣病のリスクが高くなると言われています。

体内に蓄積する脂肪

BMI(肥満指数)=25以上は「肥満」

BMI計算式

肥満の判定に用いられるのが、身長と体重から計算されるBMI(Body Mass Index=肥満指数)です。日本肥満学会が定めた判定規準では、統計的に最も病気にかかりにくいBMI値(標準値)が「22」とされ、「25」以上は肥満と判断されます。

肥満を招く2大原因は「食べ過ぎ」「運動不足」

肥満の原因

肥満の2大原因は、「食べ過ぎ」(エネルギー の過剰摂取)と「運動不足」です。
肥満になりやすい習慣や行動として、●不規則な食事時間●間食が多い●食事の回数が多い●まとめ食い●ながら食い●食事の量が多い●早食い●夜食をとる-などが挙げられますが、食べ物に事欠かない昨今、食生活の欧米化等によって高カロリーの食事をとりがちなのも事実です。1日に必要なエネルギーを把握し、間食やお酒を減らすことが肥満予防 につながります。
また、運動不足に伴い、体の筋肉量が減っていることも肥満の原因となります。若い時には食べても太らなかった人が、年齢を重ねて太ってしまうケースは、筋肉量の減少に伴って基礎代謝量が減っているためです。従って、運動して筋肉量を維持することが大切なのです。

肥満は「万病の元」

「肥満」自体は特に病気という状態ではありませんが、肥満が原因で腰痛や関節痛になったり、脂肪肝、肝硬変、高血圧、高脂血症、糖尿病、脳血管障害、心筋梗塞、狭心症、痛風など、健康上問題となるさまざまな症状を引き起こします。正常な人に比べ肥満の人は、死亡率が2倍近く高いとも言われていますので、日頃から食べ過ぎや運動不足にならないよう心がけることが大切です。

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