健康ひとくちメモ

打ち身・捻挫・筋肉痛

打ち身(打撲)

オーバーワーク・食事の不摂生・不規則な生活・ストレス・不眠・生活環境

打ち身とは、言葉のとおり身体を打つこと。例えばものにぶつかったり転倒したりして、その部分の組織が障害を起こしたり、腫れたり、赤くなったり、熱をもったり、または痛みを感じたりすることを言います。傷口を伴わない、軟部組織の損傷です。損傷を受けるのは主に皮下組織と筋肉。これら組織は修復されていきますが、修復に必要な酸素や物質は血液を介して損傷部に運ばれ、通常以上に血のめぐりがよくなります。これに伴い、損傷部が腫れたり、赤みを帯びたり、熱感があったりして、炎症を起こします。

捻挫

オーバーワーク・食事の不摂生・不規則な生活・ストレス・不眠・生活環境

関節に無理な力がかかって、骨には異常がないものの、関節の周囲の組織(筋肉・靱帯・関節など)や関節の内部(膝関節の半月板・十字靱帯など)を損傷することを捻挫と言います。関節の動きをコントロールする重要な組織である靱帯の損傷の程度によって、捻挫の重症度が左右されますが、捻挫とは靱帯断裂にまでは至らない程度の靭帯損傷が主病態になった外傷と言えます。捻挫を最も起こしやすい関節は、足関節(そくかんせつ)です。

打ち身・捻挫には冷湿布(ハップ剤)

オーバーワーク・食事の不摂生・不規則な生活・ストレス・不眠・生活環境

打ち身や捻挫などで患部の表面に炎症がある場合、まず患部を固定して冷やすのが一番です。これは筋肉や靱帯が損傷を受けた時は毛細血管も切れているので、冷やして血管を収縮させることによって内出血を防ぐと同時に、浮腫が拡大するのを防ぐためです。また冷やすことによって鎮痛効果も期待できます。冷感タイプの湿布剤などを使用することで、皮膚血管が収縮して血行は徐々に穏やかになり、赤く腫れたり熱を持った状態の炎症を鎮め、痛みを抑えてくれます。

筋肉痛

オーバーワーク・食事の不摂生・不規則な生活・ストレス・不眠・生活環境

筋肉痛は、運動をしたあとに起こる筋肉の痛みのことを言います。通常、運動してから数時間後、人によっては翌日から翌々日といったように、時間を置いて起こります。慣れない運動をした時や、普段使わない筋肉を使いすぎた場合などに起こります。筋肉を構成している筋線維が損傷し、それを修復する過程で炎症が起き、生成された刺激物質が筋膜を刺激して痛みを生じさせていると言われています。
筋肉痛の場合、痛み出したら冷やすことが基本です。また、筋肉は長年の生活習慣の影響を受け、ある程度の癖ができたり体の歪みが生じたりしているので、体を動かした後の筋肉痛になる箇所が決まっているもの。運動などしたあとに、あらかじめ痛みが出やすい箇所に冷感タイプの湿布剤を貼っておくことも効果的です。



:: POINT :: 打ち身、捻挫、筋肉痛には「冷感タイプ」の湿布剤

外用消炎鎮痛剤の湿布剤(ハップ剤)には、患部を冷やす「冷感タイプ」と患部を温める「温感タイプ」があります。打ち身や捻挫、筋肉痛などの場合、患部の炎症を鎮める「冷感タイプ」の湿布剤を用いることが大切です。一方、腰痛や肩こり、関節痛など腫れがない慢性的な疾患には、温めることによって皮膚血管を拡張して血行を良くし炎症を鎮める「温感タイプ」の湿布剤が適しています。

ページトップ