健康ひとくちメモ

疲労

油断大敵!「疲労」の蓄積が肉体を蝕む

オーバーワーク・食事の不摂生・不規則な生活・ストレス・不眠・生活環境

「疲労」は、「痛み」「発熱」とともに生体の3大アラームと言われ、生命と健康を維持する上で重要な信号の1つ。「疲労」を感じたら、無理をせず休息をとるなど、身体の内部警告を受け止めることが大切です。油断は大敵!疲労の蓄積が肉体を蝕んでいます。日頃からのケアで、こまめに「疲労」を解消していくことが大切です。

なぜ「疲れ」を感じるのか?

現代人はさまざまな理由によって身体も心も疲労しています。ちょっと働き過ぎたり、スポーツなどすれば誰しも疲れを感じたりしますが、健康な状態であれば栄養を充分に摂取し、入浴などのあとにぐっすり睡眠をとることで、翌日は元気な状態に回復します。
ところが、充分に休養しても疲れが抜けない、元気な状態に回復しない、あるいはたいした運動もしていないのにすぐに疲れる、疲れやすいなどといった慢性的に疲れを感じる状態になったら、注意が必要です。
一般的に「疲労」というものは、いつの間にか自然に消えていくものと考えがちですが、日々の疲れがその場、その場でキッチリと解消されない限り、その疲れは着実に体内に蓄積されてしまうのです。
この疲れが何年も積み重なると、疲れがなかなかとれない、いつもだるい-といった「蓄積疲労」の状態になってしまいます。「蓄積疲労」の状態になると、休養したり栄養を補給しても日々の疲れが解消できず、さらにこの状態を放置しておくと、自律神経失調症やうつ病になったり、体の衰弱が一段と進んで過労死に至ることもあります。

「疲労」の主な症状

  • 肉体面
    身体のだるさ、肩こりなどの筋肉の痛み、目のかすみ、不眠、動悸、呼吸困難、耳鳴り、聴覚・臭覚の異常、微熱
  • 精神面
    怒りっぽい、勘違い、度忘れ、イライラ

身体に「疲労」が蓄積されるにつれて、さまざまな症状があらわれてきますが、その間に身体が発するサインを安易に見過ごさないことが何より大切です。

日常生活から考えられる「疲れ」の原因

  • 過労や睡眠不足、不規則な生活
    働き過ぎて休憩がとれなかったり、睡眠不足がつづいて心身ともに疲労が溜まったりしてくると、だるさや倦怠感が起こってきます。また、不規則な生活がつづくことで、だるさや倦怠感があらわれることもあります。
  • 精神的なストレスの蓄積
    人間関係や仕事によるプレッシャー、引っ越しや結婚など生活環境の変化などによって精神的ストレスが積み重なると、普段以上の疲れを感じたりします。放置しておくと、不安障害やうつ病、心身症などの精神疾患につながることもあります。
  • 偏った食事による栄養バランスの乱れ
    ビタミンやミネラル、たんぱく質など身体に必要な栄養素が不足すると、疲れを感じやすくなります。特にビタミンB群などは、栄養素をエネルギーに変える働きを担っており、不足するとエネルギーが作られにくくなったり代謝がうまくいかず、疲れがなかなかとれなくなります。

「疲労」対策に役立つビタミンB群

オーバーワーク・食事の不摂生・不規則な生活・ストレス・不眠・生活環境

疲労回復のビタミンとして知られるのがビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12などのビタミンB群です。ビタミンB群は代謝ビタミンとも呼ばれ、炭水化物・脂質・タンパク質の代謝に関与し、人間が生きるためのエネルギーをつくるのに欠かせない栄養素です。このほか、タウリン(アミノエチルスルホン酸)やアスパラギン酸、アミノ酸、ローヤルゼリーなどの栄養素、ニンジン、ゴオウなど強壮生薬も疲労回復に効果的です。

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